ANGLEというプロジェクトを立ち上げるにあたり

Angle編集委員としての想い

【プロフィール】 石井 宏和(いしい ひろかず) neeth(ニーズ)株式会社 代表取締役 1979年生まれ。...続きを読む

【プロフィール】 石井 宏和(いしい ひろかず) neeth(ニーズ)株式会社 代表取締役 1979年生まれ。

北海道大学法学部卒。2007年にneethを起業。北海道の基幹産業である一次産業、特に農業の産業化を実現すべく、各種事業に取り組む。北海道の魅力・価値(ヒト・モノ)を全世界に発信し、北海道に必要な世界中のニーズをつなぐコンサルティングやプロジェクト開発に尽力している。

Angleをなぜ立ち上げるのか?

多くの方々と一緒にAngleというプロジェクトを立ち上げるにあたり、思いをはせてみると、2007年創業以降の活動の延長線上に今回のプロジェクトがあります。 特に、2011年東日本大震災からの復興支援活動の中で、被災地に向けたボランティアの派遣活動と道産食材の供給を通じて、東北に限らず日本産の食材に対する放射能検査等、食の安心・安全について考える機会がたくさんありました。 2012年北海道の食の高付加価値化・中規模流通確立を目指す『Hokkaido snow jewels』プロジェクトを、道内の市場外流通に取り組む農家やクリエイティブ関係者、大学、経済産業省のご協力を頂きながら立ち上げ、今日では、百貨店や高級スーパー等の関係者の方々から大変ご支持頂き、数十万人の方に、口にして頂いていることに改めて感謝申し上げます。 12190004_527398847429476_4014813628555116145_n

日本社会は、TPP、核家族化、共働きによる食生活の変化、社会格差の広がり等をみせ、食の安心や安全に敏感な方だけでなく、私たち消費者にとって適正な情報と食品の選別の必要性が高まっているように感じています。特に、子育てママさんをはじめ食材の購入者である方々が、食の見極め方・食文化を楽しく実体験し、こどもや孫に伝えていけるよう、情報発信メディアを作り上げていくと共に、健康プログラムを開発し、楽しく食を学べる機会を創っていこうと今回Angleの立ち上げに至りました。 Angleを意識したきっかけとして、2015年にアメリカ国務省の招待プログラムIVLP(後述する)に参加した事、ベトナムをはじめとしたASEANへの食・農業の展開により、他国の農業・食産業に触れる事で、北海道・日本と、他地域とを比較しながら、今後、我々、お客さんの身の周りで起こりうる社会問題について考え、食・農業分野の問題について取り組んでいこうと思ったからです。 今回の立ち上げを機に、IVLPの視察プログラムの内容や、EU、ASEANでの活動について触れるとともに、ご一緒する方々の活動、対談内容を載せていけたらと思っています。 p02

 

IVLPの視察について

IVLP『International Visitor Leadership Program:http://www.iie.org/programs/IVLP)』は、米国国務省が運営する2国間(日米等)で行われるプログラムの一つで、2015年は、70周年節目の年でした。IVLPには世界各国から5,000人(そのうち女性が45%)が参加し、そのうち335人が国家元首となる等、社会・世界問題を意識できる内容になっており、国務省だけでなく、関係省庁他、民間の多大な『寄付・貢献・善意』によって成り立ち、そのメンタリティのおかげで3週間という長い期間を非常に有意義に過ごす事ができました。 p03

私の参加目的は、世界を支える柱の一つであるアメリカから見たときの日本・北海道の位置づけ、起きている問題についての見方と下記の3つをテーマに参加しました。 ①農業(主に種子・遺伝子組換、有機野菜) ②食産業(食品表示およびマーケットの意識) ③人材育成(研究開発、教育プログラム) ④参加者、交流者とのネットワーキング ワシントンDCでは、アメリカの建国からの歴史、政治制度、ロビイング活動、農業・食関連産業(カーギル、ホールフーズマーケット)の現場視察、関連法規についての研修・ディベートにはじまり、ミネソタ、ポートランド(オレゴン州)、ハワイと大陸を横断し、4つのエリアを訪問しました。その中から、ランダムに記事化していきます。 cornfield2

ポートランドでのマルシェ・ファーマーズマーケットって?

1959年以来、札幌市とも姉妹都市を提携している、ポートランドは、オレゴン州北西部にある都市で、同州最大の都市かつ同郡の郡庁所在地である。都市計画への投資を積極的に行い、町中では、ライトレール(公共交通機関の都市旅客鉄道)への積極的な投資を行っている。 地ビールや蒸留酒を生産する小規模な醸造所(マイクロブルワリー)や蒸留所(マイクロディスティラリー)が数多く存在し、どこにいっても地ビールを楽しむ事ができた。オレゴン州の近隣自治体から様々な果実や野菜、乳製品、ハムやソーセージ等の肉と、海岸からも近くオイスター(牡蠣)をはじめとした、シーフードも非常に楽しむ事ができました。

週末になると、教会や大学の周りでは、近郊の農家やブルワリー、漁師、肉屋をはじめ、シェフ等が自分の自慢の商品を持ち寄り、ファーマーズマーケットが開催される。 中にはトラック1台にカラフルなジャガイモやニンジンをいっぱいに乗せて参加する人もいた。 『このビール飲んでみなよ!』試食・試飲だけでもすでにおなか一杯になりそうでしたが、一通り出店者を回ってみました。 たくさんの食、お酒、海産物を通して会話を楽しみながら自分の知らない調理法等、多国籍多様な食文化に、一瞬ですが触れられた事が、まさに楽しい!の一言でした。 札幌をはじめ、日本各地で行われているマルシェ等も非常に素晴らしい取組みが多いのですが、『おいしいものを大切な誰かと一緒に食べる』という事のありがたさを実感できたものです。 今回のプログラムに一緒に新潟から参加した新潟の大越農園の大越正章さんの取り組み(元麻布農園:http://motoazabu-farm.com/index.html )等も非常に素晴らしいので別の機会でご紹介していこうと思いますが、私たちもこういう機会をもっと札幌・北海道も創っていきたいですね。 p06