美容から食への見解シリーズ その1

美容家からみた「心と食の関係
その心の思いがあなたの顔に現れる「皮脳同根・美食同源」
- 佐伯チズさん

【プロフィール】 佐伯 チズ(さえき ちず)さん 美容家1943年生まれ。フランスの化粧品メーカーやゲラン社や...続きを読む

【プロフィール】 佐伯 チズ(さえき ちず)さん 美容家

1943年生まれ。フランスの化粧品メーカーやゲラン社やクリスチャンディオールのインターナショナルトレーニングマネージャー職を経て、現在、エステティックサロン「サロンドール マ・ポーテ」を開業。現役のエステティシャンとして活躍中。女性が「キレイ」になる美容法を広める伝道師として講演や執筆活動やメディア出演など多彩な活動を行う。2012年から成安造形大学の客員教授も務めている。   70歳を過ぎているとは思えないほどの肌の美しさを誇る美容家の佐伯チズさん。美肌のカリスマとして50年以上の実績があるのはもちろん食に関しての重要性も述べており、食に関する著書も多い。今回は「食と心」が私たちの外見や子ども達の未来にどうかかわってくるのかを佐伯チズさんの視点で「心と食」について伺った。

佐伯チズさん流・キレイの魔法

とてもはつらつとしてお若い先生の若さの秘訣は何なのでしょうか?

私が若くいられるのは、ハグをしてもらってエネルギーもらっているからなのよ。イケメンはみんな私の息子。笑。とある財団に著名人として登録していただいていて、年に2校、全国各地の高校を回らせてもらっています。共学や男子の方が多い学校もあってね。講演中に生徒がいるところまで降りて「質問ある?」と聞くの。けれど誰も質問しないから、生徒会長を指名して「質問して」とリクエストする。その後に「ありがとう。私あなたのエネルギーをもらったわ。もう少しプラスしてくれない?ハグしよう」と提案してハグをさせてもらっているの。最初は「えーっ!」と驚くけれど、一度ハグすると周りの生徒も「俺も!」とそばに寄ってくるんですよ。笑 そのときに「あなたニキビで悩んでいるでしょ、私みたいにハグして女性ホルモンを出しなさい。そうすると男性ホルモンとのバランスが取れてニキビが治まってくるわよ」とアドバイスしています。

ハグすると女性ホルモンが出てくるのですか?

そういうことよ。女性ホルモンが出ると顔が赤くなってくる。これはホルモンが満開状態の証拠。体温が上がると体内の循環を回転させて、眠っているリンパ、血管、神経が身体を元気にしてくれる。血行が良くなるから美容液やクリームをどんどん吸収してくれるわけよ。化粧品の効果も高めてくれるのよ。 記事写真1

キレイになる六ヶ条

キレイになるためにはね。悩みの原因となる欠点なんて見なくていいから、キレイになる六ヶ条を守りなさい。 1番は食べること。 2番は噛むこと。 3番は意識すること。 4番目は両手を使って食べること。 日本は両手の文化だからね。両手で触りなさい。それがあなたの神経の左右のバランスを整えてくれるから。 5番目は続けること。 三日坊主ではキレイにはなれない。ダイエットも三日坊主ではダメ。それでは太ってしまう。 最後の6番目は好きな人を思うこと。 好きな人を思うと体が温かくなってきて、あなたをキレイにしてくれるのよ。これはもう「無料(タダ)の美容液」ですよ。結婚する前のご主人は素敵だったけど、今の主人を思っても何も出てこないという方は、テレビで「イケメン」を見ればいいのよ。日替わり週替わり月替わり半年替わりで思えばいいでしょ。私、第二の森光子狙っているのよ(笑)。

続けることと意識することは、相反することのようですが…それに30代・40代になるとキレイになることを諦めている人が多いのでは?

「夢は薬、諦めは毒」。願えば叶うのよ。私の薬は「夢」なの。「これ食べてキレイになろう」「ジャニーズのライブへ行って、いつかハグするわ!とかね。それが私の薬になっています。キレイになることを諦めると、どっと老けてしまうでしょ。「毒」はいらないのよ。「夢」を見れば意識するから自然と続けられるようになるはずよ。

チズさんの原動力は食べ物だそうですが、食に関してのお話を聞かせてください

このコラムのテーマになっている「心と体を食の力で健康にする」というのを、医薬用語で短縮した言葉があるの。それは「皮膚同根(ひのうどうこん)」。皮膚と脳の根っこは同じという意味です。それと「美食同源(びしょくどうげん)キレイになることも食べることも源は同じ。キレイになりたかったら、ちゃんと噛んで食べるんです。そうしたら、自分の欠点に悩む必要はないの。垂れてきたとか毛穴が開いてきたとか、全く悩まなくても大丈夫になりますよ。責める心はマイナスになるからね。「どんなにいいものを食べてもキレイにならない」と自分を責めるより、「食べ続けていればいつかキレイになるのね」とか「あの人といつかハグできるのね」と思うほうがずっとプラスになります。心と脳は一緒なのよ。鳥手羽食べたときに、頭の中で「あっコラーゲン」って思っているはずなのよ。それが肌にも影響する。皮膚も脳も根っこは同じなんですよ。だから「心と体が食の力で元気に」を「皮脳同根」という言葉に訳しちゃったわけ。食べることでキレイになれるのは「美食同源」。キレイになりたかったらちゃんと食べることよ。

キレイになるためにいいものを食べることがわかっていても、コンビニ食やフライドポテトをつい食べてしまいます。こういうときにはどうしたら?

「今日くらいいいかな」って妥協する気持ちがあるのだったら、キレイになることは諦めなさいと、私はいつも言っています。キレイになるために、私が伝えていることは、そんなに難しいことではないはずよ。できないのは、あなたの怠慢な心でしょ。面倒と言いながら、キレイになりたいと言うのはあつかましすぎる。悩むのであれば、病気になってから悩みなさい。私は病気にならないように食べて、適度に運動しているのよ。未病っていうでしょ。日野原先生が百何歳で「未病だぞ」って言っているじゃない。病気になってからでは遅いの。病気にならないようにあの方は百何歳までの予定を入れてらっしゃる。私も80歳まで夢を追いかけてやっていくわ。90歳の予定も立てているけれど、それは80歳になったら発表するわね。笑

耳が痛い話です。それでもキレイになりたい願いを叶えるにはどうすれば?

まずは私が伝えたことを3ケ月続けなさい。血がキレイになって、痩せる方法については、身長・体重、年相応に合わせて体が教えてくれます。もうこれ以上ダイエットできないという限界にきたら、身体がストップして体重は減らなくなりますよ。私、14キロ落としているからわかるの。身体がちゃんとストップしてくれるのよ。身体ってすばらしい機能を備えているんです。体の中のものが私たちを全部作ってくれるから、私たちは逆らう必要はないのよ。

「美容」に対する責任感がある

チズさんは「美容」というのは命に関わるとおっしゃっていますね

そう、私は命に関わるアドバイスをさせていただいていると思っています。60歳になったときにやっと「美肌師」って「師」をつけさせていただいたの。70歳すぎてから、美容家を名乗らせていただいている。「師」にしても「家」にしても、私は大きな意義を感じています。キレイになりたい人の気持ちを捉えて、キレイになる方法を教えているわけだからね。50年やってきて、美容で利益を追いかけるのではなく、人をキレイにする責任を追いかけています。難しいことだからこそ頑張っているのよ。私のアドバイスを素直に実践している方が誰か一人でも、その意義を理解してキレイになって「チズさんありがとう」と言ってくださると、飛び上るほど嬉しいわ。

外見はもちろんのこと、内面も美しくするときにチズさんが気を付けていることはありますか?

感謝。すべて感謝です。美容で悩んでいる方が私に悩みを打ち明けてくれること自体が、私の中に感謝の気持ちが生まれてくるの。「悩みを打ち明けてくれて、ありがとう」という気持ちなの。心が開くと、ホルモンが出てくるじゃない。「チズさん会えてうれしいです」それが感謝です。そこですよ。私も感謝しながら、その方と同じ気持ちになって真剣に相談を受けています。 記事写真2